「このボリュームのロックを解除できません」と表示される原因と対処法

Macで「このボリュームのロックを解除できません」と表示され、先に進めなくなって困っていませんか?このエラーは、Apple IDのパスワードを変更した後や、macOS Recovery(復旧モード)を利用した際、FileVaultで暗号化されたボリュームを解除できない場合によく発生します。

必ずしもApple IDやiCloudアカウントが間違っているとは限らず、FileVaultの設定やアカウント認証、iCloudとの同期エラーが原因になっているケースも少なくありません。本記事では、「このボリュームのロックを解除できません」と表示される主な原因と、安全に問題を解決する方法をわかりやすく解説します。

Macで「このボリュームのロックを解除できません」と表示されるエラー

Part 1.「このボリュームのロックを解除できません」と表示される原因

対処法を試す前に、まずはエラーが発生する原因を確認しましょう。原因を把握しておくことで、自分の状況に合った解決方法を選びやすくなります。

1.Apple IDがFileVaultに関連付けられていない

FileVaultは、Macのディスクを暗号化してデータを保護するmacOS標準のセキュリティ機能です。現在使用しているApple IDがFileVaultに関連付けられていない場合、暗号化されたボリュームを解除できず、「このボリュームのロックを解除できません」と表示されることがあります。

2.Apple IDのパスワードを最近変更した

Apple IDのパスワードを変更した直後は、Mac側に古い認証情報が残っている場合があります。情報が同期されるまでの間、macOS RecoveryでApple IDを入力しても認証に失敗し、ロック解除できないことがあります。

3.FileVaultの復旧情報が失われている

FileVaultの設定を変更した際に、復旧キー(Recovery Key)を保存していない、または紛失してしまうと、macOS Recoveryで暗号化されたボリュームを復号できなくなることがあります。

4.macOS RecoveryでApple IDを認証できない

このエラーは、macOS Recovery(復旧モード)で発生するケースが多く見られます。インターネット接続が不安定な場合やAppleのサーバーに一時的な問題がある場合、またはApple IDの認証に失敗した場合、「このボリュームのロックを解除できません」と表示されることがあります。

5.異なるApple IDでサインインしている

複数のApple IDを使い分けている場合、FileVaultに登録されているApple IDとは別のアカウントでサインインすると、暗号化されたボリュームを解除できません。どのApple IDがMacに関連付けられているかわからない場合は、Appleのアカウント復旧ページで確認してみましょう。

6.macOSの不具合やシステムエラー

macOSのアップデートが正常に完了していなかったり、システムファイルが破損していたりすると、Apple IDが正しくても認証できず、FileVaultのロック解除に失敗することがあります。

MacのFileVault復旧設定画面

Part 2.「このボリュームのロックを解除できません」を解決する6つの方法

「このボリュームのロックを解除できません」と表示されても、慌てる必要はありません。原因によって適切な対処法は異なりますが、多くの場合はApple IDやFileVaultの設定を確認することで解決できます。ここでは、試しやすい方法から順番に紹介します。

対処法1.ログイン画面からMacのパスワードをリセットする

Macのログイン画面まで進める場合は、パスワードをリセットすることで、Apple IDとFileVaultの認証情報が更新され、ボリュームのロック解除ができるようになることがあります。

手順

  • 1.Macを起動し、ログイン画面を表示します。

  • 2.ログインパスワードを3回続けて間違えて入力します。

  • 3.「Apple IDを使用してリセット」が表示されたら選択します。

  • 4.Apple IDでサインインします。

  • 5.新しいMacのログインパスワードを設定します。

  • 6.Macを再起動し、再度ボリュームのロック解除を試します。

Apple IDがMacおよびFileVaultと正しく関連付けられている場合、この方法で認証情報が更新され、問題が解消することがあります。

Macのログイン画面からパスワードをリセットする方法

対処法2.FileVaultの復旧キー(Recovery Key)を使用する

Apple IDでロックを解除できない場合でも、FileVaultの復旧キー(Recovery Key)があれば暗号化されたボリュームを解除できる可能性があります。FileVaultを有効にした際に表示された24文字の復旧キーを保存している場合は、この方法を試してみましょう。

手順

  • 1.Macを起動します。

  • 2.ロック解除画面で「復旧キーを使用」が表示されている場合は選択します。

  • 3.24文字のFileVault復旧キーを入力します。

  • 4.Returnキーを押します。

  • 5.ボリュームのロックが解除されたらMacにサインインし、FileVaultの設定を確認します。

FileVaultの復旧キーを保管している場合は、この方法が最も確実かつ迅速な解決方法となることが多いです。

MacでFileVaultの復旧キーを入力してロックを解除する画面

対処法3.macOS Recoveryから「パスワードをリセット」を実行する

通常どおりMacへサインインできない場合は、macOS Recovery(復旧モード)の「パスワードをリセット」機能を利用できます。「このボリュームのロックを解除できません」と表示される場合でも、Apple IDやユーザーアカウントの認証情報を更新することで改善するケースがあります。

手順

  • 1.Macの電源を切ります。

  • 2.macOS Recovery(復旧モード)で起動します。

  • 3.Appleシリコン搭載Macの場合は、電源ボタンを長押しして「オプション」を表示します。

  • 4.Intel Macの場合は、起動時に「Command」+「R」キーを押し続けます。

  • 5.「オプション」→「続ける」をクリックします。

  • 6.画面上部の「ユーティリティ」を開きます。

  • 7.「ターミナル」を選択します。

  • 8.「resetpassword」と入力します。

  • 9.Returnキーを押します。

  • 10.「パスワードリセットアシスタント」が起動します。

  • 11.画面の案内に従ってパスワードを変更します。

  • 12.Macを再起動し、再度サインインします。

この方法ではFileVault自体は解除されませんが、Apple IDやユーザーアカウントの認証情報が更新されることで、ボリュームのロック解除エラーが改善する場合があります。

macOS Recoveryから「パスワードをリセット」を実行する

対処法4.別のAppleデバイスでFileVaultの復旧キーを確認する

FileVaultの復旧キー(Recovery Key)を思い出せない場合でも、別のAppleデバイスに保存されている可能性があります。FileVaultを有効にした際、Apple IDやパスワード管理アプリへ復旧キーを保存している場合は、そちらを確認してみましょう。

手順

  • 1.信頼済みのAppleデバイスを開きます。

  • 2.「パスワード」アプリ、または利用しているパスワード管理アプリを開きます。

  • 3.FileVaultの復旧キーが保存されていないか確認します。

  • 4.Apple IDに保存している場合は、Apple IDでサインインし、アカウント情報を確認します。

  • 5.Macに戻り、復旧キーを入力してロック解除を試します。

正しいFileVaultの復旧キーが見つかれば、Apple IDを再入力しなくても暗号化されたボリュームを解除できる場合があります。

MacでFileVaultの復旧キーを確認する方法

対処法5.Apple IDのパスワードを変更して再度試す

Apple IDの認証情報がMacと正しく同期されていない場合は、パスワードを変更することで認証情報が更新され、問題が解消することがあります。

手順

  • 1.Appleのアカウント復旧ページを開きます。

  • 2.Apple IDでサインインします。

  • 3.画面の案内に従って新しいパスワードを設定します。

  • 4.数分待って認証情報が同期されるのを待ちます。

  • 5.Macを再起動します。

  • 6.新しいApple IDのパスワードで再度サインインします。

Apple IDのパスワードを最近変更した場合や、認証エラーが原因でロック解除できない場合は、この方法で改善する可能性があります。

対処法6.Time Machineから復元する、またはmacOSを再インストールする

ここまで紹介した方法でも解決しない場合は、Time Machineバックアップから復元するか、Macを初期化してmacOSを再インストールする方法を検討しましょう。

注意:バックアップがない場合、保存されているデータが削除される可能性があります。

Time Machineバックアップから復元する

問題が発生する前のTime Machineバックアップがある場合は、以下の手順で復元できます。

  • 1.MacをmacOS Recovery(復旧モード)で起動します。

  • 2.「Time Machineバックアップから復元」を選択します。

  • 3.最新のバックアップを選択します。

  • 4.画面の案内に従って復元を完了します。

Macを初期化してmacOSを再インストールする

バックアップがない場合は、Macを初期化してmacOSを再インストールする方法があります。

  • macOS Recovery(復旧モード)でMacを起動します。

  • 「ディスクユーティリティ」を開きます。

  • 起動ディスクを消去します。

  • Recoveryメニューに戻ります。

  • 「macOSを再インストール」を選択します。

  • インストール完了後、Apple IDでサインインします。

システムファイルの破損やソフトウェアの不具合が原因で「このボリュームのロックを解除できません」と表示されている場合は、この方法で改善することがあります。ただし、バックアップがない状態でMacを初期化すると、ローカルに保存されているデータは削除されるため注意してください。

MacでmacOSを再インストールする画面

補足:iPhoneのロック解除なら4uKey iPhone Unlockerもおすすめ

今回紹介したエラーはMacで発生するケースですが、iPhoneやiPadでApple IDや画面ロック、アクティベーションロックなどの問題が発生している場合は、 4uKey iPhone Unlocker も役立ちます。 パスコード解除やApple IDの削除(対応環境のみ)、MDMロックの解除、スクリーンタイムのパスコード解除など、さまざまなロックトラブルに対応しており、初心者でも画面の案内に従うだけで操作できます。

4uKey iPhone Unlockerでできること

  • パスコードが分からないiPhone・iPad・iPod touchのロックを解除

  • アクティベーションロックを解除(対応機種・対応環境のみ)

  • Apple IDのパスワードが分からない場合でも、対応環境ではApple IDを削除

  • MDM(モバイルデバイス管理)の制限を解除

  • 「iPhoneを探す」を無効化(対応環境のみ)

  • データを削除せずにスクリーンタイムのパスコードを解除

  • 保存されているApple ID・Wi-Fi・Webサイトのパスワードを確認

Apple IDや画面ロック、アクティベーションロックが原因でiPhoneにアクセスできない場合は、4uKeyを使うことで、よりスムーズにロック解除を進められます。

4uKey iPhone Unlockerでアクティベーションロックを解除する方法

アクティベーションロックによってiPhoneを利用できない場合は、4uKey iPhone Unlockerを使って解除を試すことができます。画面の案内に沿って操作するだけなので、初心者でも簡単に進められます。

  • 4uKey iPhone Unlockerを起動する

    WindowsまたはMacに4uKey iPhone Unlockerをインストールして起動します。ホーム画面で「iCloudアクティベーションロックを解除」を選択します。

    4uKey iPhone Unlockerのホーム画面
  • iPhoneをパソコンに接続する

    USBケーブルでiPhoneをパソコンに接続します。デバイスが認識されたら、「次へ」をクリックします。

    iPhoneをパソコンに接続する
  • iPhoneをリカバリーモードにする

    画面の案内に従ってiPhoneをリカバリーモードへ切り替えます。準備が完了するまで、デバイスを接続したままお待ちください。

    iPhoneをリカバリーモードにする

    自動でリカバリーモードにならない場合は、「もう一度試す」をクリックするか、画面の案内に従って手動でリカバリーモードへ移行してください。

    リカバリーモードを再試行する
  • 脱獄(Jailbreak)を実行する

    リカバリーモードへ移行すると、自動的に脱獄(Jailbreak)が開始されます。処理が完了するまでiPhoneを取り外さないでください。

    iPhoneを脱獄する

    脱獄が完了したら、画面に表示される「開始」をクリックして続行します。

    脱獄が完了した画面
  • アクティベーションロックを解除する

    4uKeyがアクティベーションロックの解除を開始します。処理が完了するまでiPhoneを接続したままお待ちください。解除が完了すると、アクティベーションロックの削除が成功したことを示す画面が表示されます。

    アクティベーションロックを解除中

Part 3: 「このボリュームのロックを解除できません」を防ぐためのポイント

「このボリュームのロックを解除できません」というエラーは、日頃からいくつかのポイントを意識することで再発を防ぎやすくなります。特にFileVaultやApple IDの設定は定期的に確認しておくことをおすすめします。

Apple IDの情報を最新の状態に保つ

Macでは常に正しいApple IDでサインインしておきましょう。Apple IDのパスワードを変更した場合は、Macでも再度サインインし直すことで認証情報が同期されます。これにより、起動時やmacOS Recoveryでの認証エラーを防ぎやすくなります。

FileVaultの復旧キーを安全な場所に保存する

FileVaultを有効にすると、macOSから復旧キー(Recovery Key)が発行されます。この復旧キーは、Apple IDでロック解除できない場合に必要となる重要な情報です。パスワード管理アプリやオフライン環境など、安全な場所へ保管しておきましょう。

Time Machineで定期的にバックアップを取る

Time Machineを利用して定期的にバックアップを作成しておけば、万が一システムトラブルが発生しても、大切なデータを復元しやすくなります。

macOSを最新バージョンに更新する

macOSは常に最新の状態に保ちましょう。アップデートには不具合の修正やセキュリティ改善が含まれており、Apple IDやFileVaultとの互換性が向上する場合があります。

Apple IDが正常に利用できるか確認する

Macの設定を変更する前に、Apple IDへ正常にサインインできるか確認しておきましょう。パスワードを忘れた場合は、Appleのアカウント復旧ページから事前に復旧手続きを行っておくと安心です。

Macのボリュームロック解除に関するよくある質問

1.「このボリュームのロックを解除できません」はiCloud Driveのエラーですか?

いいえ。これはiCloud Driveの不具合ではありません。多くの場合、MacのFileVaultによるディスク暗号化が原因です。暗号化された起動ディスクを解除するために必要なApple IDをmacOSが正常に認証できないと、このエラーが表示されます。

2. Apple IDでボリュームのロックを解除できないのはなぜですか?

主な原因として、以下のようなケースが考えられます。

  • Apple IDがFileVaultに関連付けられていない

  • Apple IDのパスワードを最近変更した

  • Macがインターネットに接続されていない

  • FileVaultの設定や暗号化情報に問題がある

  • 別のApple IDでサインインしている

上記を順番に確認することで、原因を特定できることがほとんどです。

3. FileVaultの復旧キーがなくてもMacのロックを解除できますか?

はい、状況によっては可能です。Apple IDがFileVaultに正しく関連付けられている場合は、Apple IDで認証してロックを解除できることがあります。Apple IDでも復旧キーでも解除できない場合は、Time Machineから復元するか、macOSを再インストールする必要があります。

まとめ

「このボリュームのロックを解除できません」というエラーは、FileVaultの設定やApple IDの認証情報、パスワード変更後の同期不良などが原因で発生することが多くあります。多くの場合は、Apple IDの再認証、FileVaultの復旧キー(Recovery Key)の利用、macOS Recovery(復旧モード)でのパスワードリセット、またはTime Machineからの復元によって解決できます。

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